瑞宝小綬章叙勲 公益財団法人日本手芸普及協会
第十代会長 伊藤紀之

The order of the Sacred Treasure,  Gold Rays with Rosette

伊藤紀之会長 瑞宝小綬章叙勲のお知らせ

この度、当協会第十代会長 伊藤紀之氏が令和2年度春の叙勲に際し、
永年に亘る功績を認められ栄に浴されました。

瑞宝小綬章
(ずいほうしょうじゅしょう)

日本の勲章の一つで、瑞宝章6つのなかで4番目に位置する。公共的な業務に多年尽くしたと認められる功労者に与えられる。

明治21年に制定されました勲章のデザインは、古代の宝であった宝鏡を中心に大小16個の連珠を配して、四条ないし八条の光線を付し、紐には桐の花葉を用いています。

伊藤会長の叙勲に際しては、東京芝浦電気株式会社(東芝)時代、およびその後の工業デザイナーとしてのデザイン開発を手掛けた功績や、多数の著書をはじめメディアを通した手芸の紹介という「社会的貢献」に加え、永年勤められた共立女子大学での多数に亘る論文発表等から「学術的貢献」も認められ、「瑞宝章受章」という位の高い章を受けられました。この事はご本人はもとより、私ども関係者にとりましても本当に喜ばしいニュースとなりました。

第十代会長 伊藤紀之

伊藤紀之会長 略歴

学歴

S39年3月
千葉大学工学部工業意匠学科卒業
S45年3月
千葉大学工学部工業意匠学科専攻生修了
S48年3月
千葉大学大学院工学研究科工業意匠学専攻修士課程修了、工学修士(千大院工修297号)

職歴

S39年4月1日
東京芝浦電気株式会社入社
S44年3月31日
共立女子大学家政学部専任講師(~S53年3月31日)
助教授(~H4年3月31日)
教授(~H23年3月31日)
S55年4月1日
共立女子大学大学院家政学研究科被服学専攻、修士課程兼務
H6年4月1日
共立女子大学大学院家政学研究科人間生活学専攻博士後期課程、研究指導教授(文部省大学設置審議会で博士課程資格審査マルD認定)
H23年4月1日
学校法人共立女子学園より名誉教授の称号授与

協会との関わり

H9年6月1日
文科省設立認可 財団法人日本手芸普及協会理事(H9年6月1日~H15年5月31日)、常任理事(H15年6月1日~H19年5月31日)、副会長(H19年6月1日~H26年5月31日)
H26年6月1日
公益財団法人日本手芸普協協会会長 (~現在)

学会関係

S51年1月1日
日本デザイン学会正会員、評議員(S63年度~H3年度)
S54年4月1日
日本家政学会正会員、色彩・意匠学部会、部会長 (H12~14年度)
H12年1月1日
服飾文化学会正会員(~現在)、理事(~H21年3月)、H14年4月1日副会長、H18年4月会長(~H21年3月)
H17年4月
国際浮世絵学会 理事(~現在)、浮世絵を通して服飾の変遷、庶民の生活文化を研究、著書や大学教育で講義。(~現在)

<過去の受賞歴>

S41年
毎日新聞社主催「第15回毎日工業デザインコンクール」
毎日工業デザイン賞受賞
三菱鉛筆(株)の課題であった「三菱鉛筆削器」のデザインにて受賞。従来の鉛筆削器にはなかった円筒形状は、当時斬新なデザインとして高い評価を受け、その後に開発される電動式鉛筆削器のプロトタイプとなり、現在もその形状はデザインの基となっている。 三菱鉛筆削器
S44年
(財)日本輸出雑貨センター(現:(一財)生活用品振興センター)主催「第13回雑貨デザインコンクール」 日本輸出雑貨センター賞受賞
「卓上灰皿」のデザインにて受賞。使いやすさ、洗いやすさ、収納のしやすさ、防火上の配慮など、灰皿の持つ機能面をすべて合理的に改善した作品で高い評価を受ける。
H1年
通産省認定グッドデザイン賞・中小企業商品賞受賞
ソーコー㈱(昭和29年7月~平成7年12月)より委託研究として共立女子大学に依頼があり、同人がプロジェクトに参加。「スタイリストハンガー」として発表。「上衣と下衣のハンガーを組み合わせ等身大のコーディネートチェックができるハンガー」として、銀座の海外ブランド取扱店の店頭でも使われるようになった。当時の通信販売でもヒット商品の一つとなり広く世に出回ることとなる。 スタイリストハンガー

<工業デザイン>

S40年
東芝掃除機VH-47HD(市場占拠率1位)
S41年
東芝掃除機VC-420A<魔女>
(デザインの独創性「暮らしの手帳」で評価) 東芝掃除機VC-420A<魔女>
S41年
東芝二つ折り電気コタツKY-425<横綱>
(S40年代に流行した折りたたみコタツの原型になる。『東芝百年史』(昭和52年発行)に掲載)
S42年
東芝カラーテレビC6A、C7A、対米輸出1、2号機、日米経済摩擦の一因
対米輸出1、2号機>
S43年
東芝カラーテレビ19D1、19D2、19T4<名門シリーズ>の国内市場主力機種
東芝カラーテレビ<名門シリーズ>
S50年
富士フイルム、インスタントカメラ開発デザイン、S56年発売「フォトラマ」のプロトタイプとなる
富士フイルム「フォトラマ」のプロトタイプ
S51年
街路照明灯デザイン、茨城県つくば市松見公園 (松下電工)
S52年
ファッションブランド「SHIPS」ロゴデザイン、渋カジの発信源になる
「SHIPS」ロゴデザイン
S53年
洗髪・洗面化粧台(東南、T60,T75)デザイン
サンウェーブ、ナス、クリナップ、タカラスタンダード、ヤマハ、TOTO、日立、東芝等の住設メーカーの各社のOEM製品。社会現象の朝シャンブームの一翼を担う
S54年
富士フイルム実業団バレーボールチームのユニフォームデザイン
富士フイルム実業団バレーボールチーム
H7年
TOTO、CERAシリーズ、立水栓(CET6100,6200)デザイン
TOTO「CERAシリーズ」立水栓(CET6100,6200) TOTO「CERAシリーズ」立水栓(CET6100,6200)

<キルト研究>

1983年4月~
共立女子大学の研究教育の一環としてキルト研究を始めた。
1987年~
共立女子大学紀要で「アメリカンキルトの基礎研究」を4報にわたり報告
1989年
図録「キルトナショナル‘88」(朝日新聞社)に研究成果を発表、同年月文部省設立認可(財)日本手芸普及協会主催の「キルトフォーラム」のパネリストに招聘され研究成果を発表。同じく1989年NHK教育テレビ「ETV8世界手芸紀行総集編」に出演。
1990年
図録「ニューヨークキルトコレクション」(国際アート)に研究成果を発表。
1992年
月共著『共立女子学園所蔵アメリカン・アンティーク・キルト』(日本ヴォーグ社)を刊行した。本書はキルト解説の基本書となる。
1997年
(財)日本手芸普及協会の理事。この年共立女子大学と米国ネブラスカ大学との間でキルト研究の協定が結ばれた。
2001年12月~翌1月
NHK教育テレビ「趣味悠々アメリカンキルトものがたり」(8回シリーズ)でキルトの魅力を解説。
2002年1月
「第2回東京国際キルトフフェスティバル」共立女子大学のキルト資料を展示、秋篠宮妃に説明、事後キルト著書を献上
2005年4月~2008年10月
放送大学テレビ科目「服飾と心理」の主任講師として「パッチワークキルト」と「寄せ裂と刺し縫い」を講義

<ライフワーク>

  • H24年4月 一般社団法人東光会主催「第78回東光展」
  • 佳作賞受賞 「川辺の初秋」
  • 油絵大作部門(F100号)にて佳作賞を受賞。都会の川に見られる秋の訪れを描いた作品。
「第78回東光展」佳作賞受賞「川辺の初秋」
「第79回東光展」スプリング賞受賞「河畔」
  • H25年4月 一般社団法人東光会主催「第79回東光展」
  • スプリング賞受賞 「河畔」
  • 油絵大作部門(F100号)にてスプリング賞を受賞。都会に潤いを与える河の情景を描いた作品。
「第79回東光展」スプリング賞受賞「河畔」

<メディア>

サンキュータツオ ヘンな論文 米粒写経 米粒写経

珍論文ハンターのサンキュータツオが、人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本「ヘンな論文」にて紹介されています!

<日本手芸普及協会50周年史>

日本手芸普及協会50周年史